つぎの日、
またサイはシカをたずねました。
そしてこう言いました。
「きのう、キツネがきたでしょ?
あいつ、えらそうだったでしょ?」
サイはちょっとキツネのまねを
してみました。
「いつもあんなふうに
いばってるんだよ。
あまりあいてにしない方がいいよ。」
シカはだまっていました。




サイがかえるのを見とどけて
こんどはキツネがやってきました。
「さっき、サイがきただろ?
あいつ、きどってやがるだろ?」
そう言ってキツネはサイのまねをしました。
「ほんと、はなにつくやつだ。
じぶんがかっこいいとおもってやがる。」
シカはだまっていました。


つづく