ある日、サイはおもいきって
シカをたずねていきました。
「これ、きみにあげるよ。」
サイは花たばをシカにあげました。
「あら、きれい。ありがとう。」
そのようすを
ぐうぜん見ていたキツネは
あせりました。


 
サイにまけるまいと
いそいでシカをたずねていきました。
「えへん、これ、どうぞ。」
キツネはくだものをシカにあげました。
「くんくん、おいしそう。ありがとう。」
サイはそのようすをものかげから見ていました。




つづく