5.
ミナ :どうだった?
カナ :こわかったよね、エリちゃん。
エリ :うん。
カナ :サトルくん、いたよ。不気味なものが。
ショウ:えっ、何?
カナ :ないしょ。サトルくんが今から行くんだから。
サトル:不気味なものって何だよ?
カナ :知ってるんでしょ?
サトル:(それには答えず)じゃあ。
サトル、階段をのぼっていく。
それから30分後
ミナ :ねえ、サトルくんちょっとおそくない。
カナ :おそい。どっか勝手にいったんじゃない。
ショウ:見に行こうか。
カナ :もう、しかたないな。
カナ、エリ、ミナ、ショウは階段をのぼっていく。
お堂のところまでやってきて、うらへまわる。
カナ :どこかにかくれてるんじゃない?
エリ :ねえ、サトルくん何かいるって言ってたよね?
ミナ :うん、言ってた。
カナ :あんなのうそだよ。
ショウ:上のお堂に行こうか。
4人は細い階段をあがり、上の小さなお堂に向かう。
エリ :だれもいないね。
カナ :おーい、サトルー、でてこい!
エリ :きゃー!
ミナ :どうしたの?
エリ :お堂のうしろに何かいる。
カナ :サトルじゃない?
エリ :ちがう。なんかおじさんみたいな、変な顔
だったよ。
4人はこわごわお堂のうしろをのぞく。
みょうな顔がちらっとのぞいて、かくれた。
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